みやこぐさ (都草)

学名  Lotus corniclatus subsp. japonicus (L.japonicus)
日本名  ミヤコグサ
科名(日本名)  マメ科
  日本語別名  コガネバナ、エボシグサ、ヨドギミグサ(淀君草)・ヨドドノグサ
漢名  光葉百脈根(コウヨウ ヒャクミャクコン, guāngyè băimàigēn)
科名(漢名)  豆(マメ,dòu)科
  漢語別名  黃花草、黃爪草、牛角花、小花生藤、地羊鵲、斑鳩窩
英名  
2008/05/15 館山市洲崎

2024/06/20 シミック八ヶ岳薬用植物園 

2007/06/19 小石川植物園

 ミヤコグサ属 Lotus(百脈根 băimàigēn 屬)には、主として旧世界の暖温帯に約125種がある。

   L. alpinus(高原百脈根)
北アフリカ・歐洲・西アジア・青海・チベット産 
   L. angustissimus(尖齒百脈根)
 北アフリカ・歐洲・西アジア・西シベリア・新疆産 
   L. australis(L. pacificus)
濠洲産 
   ツルミヤコグサ L. bertholetii
カナリア諸島産 
   L. corniculatus
     セイヨウミヤコグサ subsp. corniculatus(百脈根・柏脈根・牛角花)
          
 『中国本草図録』Ⅶ/3183・『中国雑草原色図鑑』107・『原色高山植物大図鑑』415
     ミヤコグサ subsp. japonicus(L.japonicus;光葉百脈根)
   ネビキミヤコグサ L. pedunculatus(L.uliginosus)
歐洲・北アフリカ原産、日本に帰化 
   ケミヤコグサ(セイヨウヒメミヤコグサ) L. subbiflorus
   シロバナミヤコグサ L. taitungensis(L.pacificus;蘭嶼百脈根)
 鹿児島・琉球・臺灣産 
   ワタリミヤコグサ L. tenuis(L.glaber, L.corniculatus var.tenuifolius;
          細葉百脈根・金花菜)
地中海地方・西&中央アジア・中国西北産 
   L. tetragonolobus(翅莢百脈根)
 地中海地方原産、中国では栽培 
    
 マメ科 Leguminosae(Fabaceae;豆 dòu 科・荳科)については、マメ科を見よ。
 「和名都草ハ此草往時京都大佛ノ前、耳塚ノ邊ニ多カリシ故名ク乎」(『牧野日本植物図鑑』)。ただし、昔から日本全国に普通に生えていたはず。
 一説に、脈根草の転訛。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』8(1806)百脈根に、「ミヤコグサ ミヤコバナ コガネグサ加州 コガネバナ コガネメヌキ キレンゲ ヱボシグサ江戸 キツネノエンドウ江州」と。
 岩崎灌園『本草圖譜』(1828)に、「百脈根(ヒャクミャクコン) みやこくさ」と。
 北海道・本州・四国・九州・琉球・朝鮮・臺灣・陝甘・兩湖・廣西・四川・貴州・雲南・ヒマラヤに分布。
 種としては、広くユーラシア・北アフリカ・オセアニア・北アメリカに分布。
 中国では、全草を薬用にする。

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